外壁の目地が真っ黒になってしまっている状態を目にした経験がある方もいるのではないでしょうか。このように、目地が真っ黒になってしまう現象のことを「ブリード現象」と呼びます。ここでは、ブリード現象が発生してしまうメカニズムと、どのようにしたらブリード現象が防げるのかについて述べていきたいと思います。
ブリード現象は、外壁に生じている割れ目を補修した後に発生することが多いです。このひび割れの補修には「コーキング剤」が使われることが多く、これに含まれる成分が原因で、目地が黒ずんでしまうのです。コーキング剤には、柔らかくして作業を進めやすくしたりひび割れを防止したりする目的で可塑剤が含まれています。この可塑剤が塗料と反応し、ゆっくりと表面に染み出てくることによって、黒ずみが発生してしまうのです。
ブリード現象を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか。一つ目の対策としては、可塑剤をごく微量しか含まないコーキング剤を使用することが挙げられます。この種類のコーキング剤は「ノンブリードコーキング剤」としてすでに市販されています。ブリード現象を防ぐもう一つの方法は、可塑剤が表面に滲み出てくることを防ぐことです。ブリードオフプライマーと呼ばれる、可塑剤が表面に出てくるのを防ぐプライマーをコーキング上に塗布する方法が有効です。